2015年9月4日金曜日

AKB新聞に見るダブル松井の実相


AKB新聞の対談やインタビューは他の雑誌やTVメディアより

踏み込んだ内容が多く、新たな発見があったりするので毎回楽しみにしている。




















前田敦子と大島優子の関係から、この二人もわかりやすいライバル関係を求められてきたわけだが二人の本音を覗くと、それほど単純ではないことがわかる。


玲奈は「ライバルとは違う。絶対に何があっても珠理奈の存在は揺るがなかったから」と発言している。


我々は後付けで最初からライバルと思いがちだが圧倒的な中心軸である珠理奈に対して挑むというより、とにかく後列の端からいかに脱出するかが課題だったのだ。


だが去年の総選挙速報後のSKEメールに見る


「永遠の2番手なんて呼ばれたくない!」


という発言は第1回の総選挙スピーチを思い出させるような激しさで驚かされた。

この発言からは明確なライバル的対抗心が伺える。この頃は既に順位的なこだわりは薄れてきたと思っていただけに意外だ。


「やってきたことに自信もあったのに結果が伴わなくてムキになってました」


とのことだが、おそらくこれは盛んに押し付けられる外からのライバルイメージに一太刀あびせたかった部分もあるだろう。


彼女自身は世間から投影される二人の関係について


「”じゅりれな”や”ダブル松井”として求められるのがわからなかったんです。覚えやすいし
キャッチーなのかなとも思うけど…。みんながそれにこだわるから私個人としてはどうすればいいんだろう?」



との発言を見ても、要は自分自身がどうあるべきかの戦いであったようだ。


その中で他のメンバーより摩擦が生じる場面が最も多かったのは事実だ。


一方の珠理奈も総選挙ではガチに火花が散りながらも、勝手に投影されるライバルストーリーに戸惑いが隠せなかったようだが


玲奈ちゃんがいなかったらという問いに


「…すぐ辞めてたと思う」



と発言し自分を脅かす張り合いのある存在として欠かせなかったことを吐露している。(玲奈も同意)


個人的なお互いの認識する関係としては


珠理奈「心の友で心友」玲奈「家族の一員に近い」


この辺りは二人の性格の違いが明確に出ているしSKEの看板二人がうまくやって来れたのは玲奈の続く発言に見て取れる。


「2人で同じ世界を共有しているわけではないです。いつも向いている方向は違ったけど、お互いどうしたら理想型に近づくんだろうと思いながらやっていたと思う。だから選択肢はいつも2つあった。それがすごく良かった。」


見てる世界は違うけどSKEを良くしようという思いは同じで、そのなかで視点の違う二人だからこそ行き詰まらなかったということであろう。

















いつかのAKB48SHOWで高橋みなみに突っ込まれていたが普段は珠理奈に対してかなりドライで突き放すような対応もあったようだ。

だがそれも周りの大人に甘やかされている珠理奈に対する親心だったようである。


ともすれば幼少期に有名になりすぎたタレントは道を踏み外すパターンが多々見られる。玲奈の家族の一員という発言にピタリと重なるエピソードだ。


我々が投影してきたライバルストーリーの中身は時として姉妹であり

同志でありながら否応なく火花を散らす関係であった。



互いが刺激し合い成長できる存在であったことを認めているのでライバルに間違いない。


よく芸能界で例えられるタイプとして珠理奈は木村拓哉のようなスタータイプ

玲奈は役者タイプに分類されるであろう。


対極的な魅力で互いを照らし合った二人。


次は芸能界、いやもっと大きなフィールドで再び二人の存在が交差する日を楽しみにしている!!