正直もうAKBのリクアワには興味が薄れていたのだが、
単独開催で珠理奈のアルバム曲『赤いピンヒールとプロフェッサー』が1位となり、
2年連続首位という結果には驚かされた。
世間的にも話題をさらった「365日の紙飛行機」のまんべんなく集まった票を
それぞれのコアなヲタの熱量が上回った結果が
今のAKBを象徴しているようで興味深い結果となった。
兼任解除となった珠理奈への粋な計らいと、
パフォーマンスの勢いと一体感、フレッシュでありつつ垢抜けてきた
2位のチーム8にヲタの熱量が傾けられたのは理解できる。
AKB本体の票数が伸び悩んだことも明らかで、支持が集まりそうなストーリーは
高みなぐらいだったが曲の分散と卒業の間のび感もあり致し方ない結果となった。
年始から幸先の良い結果に珠理奈も気持ち良く専任できるだろう。
専任 = 兼任解除 は珠理奈個人だけの話ではなく、
SKE全体が長年 ”AKB丸” を追随してきた状況から大きく枝分かれし、
”SKE丸”として独自の航海に進むべきであることを現している。
厳しい航海になるかもしれない。
そこで、あらためて思い出してほしいのが
玲奈ちゃんが折に触れ発言していたことだ。
インタビューなどで
「 全体での決まり事は力いっぱいできるが主体性を
求められるところで萎縮しがちで前に出れない 」
というような主旨の発言をよくしていた。
これは要するに”個”が弱いということだろう。
これは特にAKBを越えんがために強固に団結せざるを得ず、
常に for the SKE48 という”公”を優先してきたSKEの負の部分であるかもしれない。
逆に、AKBは国民的アイドル扱いされるようになって
メンバーの意識から for the AKB48 という”公”が失われた。
個のタレントとしてどう立ち振る舞うかに焦点が移り、
ヲタからも”対世間として存在していた箱推し”
(俺はAKBの味方だ!)という概念が消失した。
SKEにはそれがまだ生きている。
SKEは、象徴 = "公"でありながら強烈な"個"としての存在でもあった
松井玲奈を失った。
今再び、for the SKE48でありながら
突き抜けた”個”としての存在が求められている。
最近増えてきた運営の独自路線とともに、
一人一人がSKE丸の航海を支える不可欠な一員であることを意識しつつ、
主体性を持ったいちタレントとして日々活動してほしいものです!