2018年7月29日日曜日

俺たちの心に手を差し伸べてくれたスピーチ、岡田奈々!


「48グループオタクのみなさん!自信を持ってオタク人生を貫いてください!」





かつてこれほどまでにオタクの自意識に手を差し伸べてくれたスピーチがあっただろうか?



彼女の名は岡田奈々。




良くも悪くも松井珠理奈のネガティブな話題が中心になってしまった総選挙において

決して見過ごしてはならないのが彼女のスピーチだ。




確かに前半はちょっと硬くてつまらなかったかもしれない。



でもそれは彼女が公の言葉を重んじたからにすぎない。



もともとすごく真面目な子でもあります。




彼女は現状、AKBのいちメンバー、STUのキャプテンだが
間違いなく48全体を背負った発言をしていた。




でもそれだけだったら、僕は心動かされなかっただろう。




冒頭のスピーチで自らを肯定され、心が軽くなったオタクは少なからずいるはずだ。




いい歳こいてアイドル追っかけてる俺っていったい。。




この自意識から逃れられているオタクはそう多くないはずだ。




こんなブログを書いている僕だって、たまにそう思う時がある。





でも、好きなものを好きって言う勇気!


自分にとって本当に面白いと思ったもの、価値があると信じたものを、世の中の偏見に屈せず守り戦う心意気。



その尊い心。



彼女はその心にこそ手を差し伸べてくれたのだ。




岡田奈々。




冒頭の発言を聞いた瞬間、僕の中で彼女は横山由依を越えた。




「今を全力で生きたその先が48グループの未来に繋がると信じて、私はこの先も走り続けます!」



その言葉を信じよう。




アイドルを好きになるということは”信じる”ということなのだから。

2018年7月16日月曜日

腹をくくった!チームを背負う山内鈴蘭の決心


「私移籍して4年目なんですけど、最初は楽しくできればいいやとか、自分が楽しく過ごせればいいやの気持ちで正直やってました」






7月13日、チームS「重ねた足跡」公演



アンコール後のMCにおいて、らんらんこと山内鈴蘭が珍しく真面目な口調で自らの想いを語り出した。



「最近はどのチームにも負けたくないとか...」



色々な意味で他のチームに追いつけていない現状をなんとかしたいという思い、選抜総選挙でも圏外で終わった自身の不甲斐なさも含めて、



このままじゃダメだ!


という想いがあふれ出る。



「Sは後輩メンバーが増えて、先輩メンバーは私と都築だけになってしまって...チームSはここ半年でいろんなことがありました。なので私は、この役を誰がやるかって考えた時に私しかいないと思って、腹をくくってやると決めました!」




その言葉を待ってました!とばかりに、ド熱い拍手と声援が飛び交う!




一瞬涙ぐむ鈴蘭。




副リーダー犬塚あさなが卒業して、チーム Sはいままた新たな局面を迎えている。



彼女が果たしてきた役割は大きい。



母のような愛情で包み込み、思春期真っ只中の若いメンバーの心に寄り添っていただけでなく、どうやったらこの子は伸びるのか?かなり突っ込んで思考した上でサポートしていたように思う。



二人三脚で奮闘していたリーダーである綾巴は選抜仕事で抜けることも多い。



影で支えてくれていた珠理奈もしばらくは帰ってこれない。





そんな状況で


一番先輩で年上である自分が今ここで立たなくて、いつ立つのか?



彼女の心は熱くたぎったに違いない。



所々おどけた調子で、照れ隠ししながらも

しっかりとその想いを伝えてくれた。



腹をくくってやると決めました!」



とまで言ったのは

移籍組の遠慮など、もういらない!


という彼女が抱えてきたジレンマに対して、ファンへの決別の宣言でもあり


わずかに残っていた後ろ向きな自分にも、そう言い聞かせたかったのではないだろうか?




ファンへのマジな”信頼”がなければここまでは言えないはずだ。




「こうやって、チームSを応援してくれるファンの皆様がいるからこそ、いま私たちはステージに立てています。あと、こうやって私を変えてくれたのはチームSのみんなです。ホントにありがとう!」



人はいつだって変われるんだ。



与えられた環境に甘んじることなく

厳しい道を選択した彼女の心意気が嬉しい。


言葉だけではない。


実際彼女のパフォーマンスは躍動感、表現力など誰が見ても

説得力があるものになっている。



かつてあの島崎遥香とともにかなりのダンス劣等生で居残り組だった彼女。

泣きながら共に帰ったあの日々...。




AKBの9期生はちょうどブームの始まりと同調するように加入した推され世代でもあっただけに

当初はSKEへの移籍も決して面白いものではなかっただろう。



デビュー時しばらくのフレッシュ感も良かったが


彼女なりの挫折や葛藤を経て、今また取り戻した輝きには格別なものを感じる。


ただカワイイだけではない心技体が整った、成熟したアイドルの魅力だろう。




正直、僕は今が一番いいと思う。




チームSの可能性にまたひとつ頼もしい光が差してきた。



移籍して4年目、来年には早くもデビュー10年目を迎える

ベテランアイドル山内鈴蘭のマジから、輝きから、しばらく目が離せそうにない!




2018年7月9日月曜日

珠理奈の休養発表、”今”我々に何ができるのか?



事態は僕が思っているよりはるかに深刻だったようだ。





先日、ついに公式に我らが松井珠理奈が活動の一切を休止し、しばらくの間療養に専念する旨が発表された。

SKE48 | ニュース | 松井珠理奈休養に関して



念願の総選挙1位での歓喜の瞬間もつかの間、


その総選挙楽曲の初披露に当の本人が参加できないという異常事態を一体誰が想像できたであろうか。



こんなことになる為に彼女に投票したのではない!一位にしたわけじゃない!!



なんとも痛ましい、やりきれないファンの思いがSNS上を中心に駆け巡っている。






もちろん私もその想いは同じです。



でもこの事態を、苦渋の決断をせざるをえなかった珠理奈の想いはいかばかりか?




一番苦しいのは紛れもなく彼女です。




総選挙時、プレッシャーからか3日間ろくに寝れず食べれずという状況の中、


あれだけの大イベントを最後まで乗り切ったと思いきや、彼女の発言が発端とはいえ、いびつな好奇心が渦巻くツイッターを始めとしたSNSやまとめサイトなどによりあっという間に、わがままパワハラ女王のような悪意に満ちたレッテル貼りの嵐。。。




良くも悪くも総選挙の一位は世間からの好奇心の格好のエサになってしまう。




昨年までの3年間、あの指原莉乃の安定政権が続いていたせいか(昨年の須藤凜々花は特別としても)総選挙自体の話題性の低下を含めて、ここまで残酷な事態に至る危険性があることを運営陣はもちろん、我々も甘く見ていたところがある。




怒り、悲しみ、憤り、




デビューシングルから、珠理奈からファンになった自分も、AKB兼任発表後の一時的な休養こそあったものの、ここまで事態は初めてで正直戸惑っている。





でも、ここでくじけてしまったらアンチの思うツボだ。




珠理奈のスピーチを思い出す。



「今の48グループが1番最高です」



かつてのブームの幻影や外野からの他のグループとの比較の声に捕らわれ、スピーチに悔しさがにじむ後輩たちに、当時から最前線でグループを引っ張る立場だった彼女のこの言葉は大きい。



その意味するところは



こんなに素晴らしいお客さんが目の前にいるじゃないか!だから「今が一番楽しい、最高だ」と思える瞬間を更新し続けていけばそれでいいんだ!今この場で自分がいかに熱くなれるか、そして目の前のお客さんを熱く魅了することができるか?いつだって今が最高なんだ!




僕にはそんな風に聞こえた。




これは高柳明音がスピーチで言った「今が一番楽しい」にもつながる。



その意味するところは



悔しいことも悲しいこともたくさんあったけど、でもその経験があるから、乗り越えたからこそ今がある。だから今が一番楽しい!って言えるんだ!



これはほぼスピーチ通りだ。



翻って、かつてない厳しい状況ではあるが



珠理奈がもう二度とこの楽曲に参加することができないわけではないし、アイドル生命が終了したわけでもない。しばらくして彼女が戻ってきた時に、いつでも最高の状態で、最高の10周年にできるようメンバーも我々も彼女への想いを、この悔しさを胸に、



”今が最高”と思える瞬間を、”今が一番楽しい”SKE48を更新し続けようではないか!!



きっとそれが、他でもない珠理奈が最も望んでいることでもあるはずだ!




2018年7月3日火曜日

良いスピーチとは?文春の総選挙コラムを読んで


週刊文春で総選挙のことが取り上げられていました。






と言っても、この時期よくあるスキャンダル記事ではなく、青木るえかさんという方の割とオタク的にのめり込んでる感のあるコラムでした。(昨年以外は全部現場で見てるとのこと)


ただ、そこは雑誌の性格上、ただのオタク視点では記事にならないわけで、それなりにバランスを取ったところで書かれていて、なるほどなと思わされました。



ざっくり言うと、中途半端にスピーチ慣れした上位16名の、身も蓋もない言い方をするとAKBグループバンザイ的な、ありがちなお題目を並べる内輪感の強いスピーチには興ざめだったといった様な内容でした。(おぎゆかには一服の清涼感があったとのこと)


一方で、むしろ100位から17位の少女たちの不器用な叫びにこそ、ギュッと旨みが詰まっているんだ!というような主張には、それな!とオタ心をくすぐられました。




言わんとしてることはわかります。




僕だって、基本的には魂の叫びが聞きたいのです。




ただただ無難な感謝のテンプレートを全国放送で垂れ流されても困ります。



中途半端にいいことを言おう、もっともらしいことを言おうとすると正直つまんないんです。



チャレンジがあれば大失敗してもいいと思う。

いやむしろしたほうがいい。



かつての須田亜香里は大失敗をかましてからめちゃめちゃ上手くなりました。スピーチ自体にそういったドラマがあったほうが面白いと思うんです。



そういう事故的なことも起こりかねないほどの胸の内の激り(たぎり)を、叫びを聞かせてほしいのです。(昨年の須藤凜々花はただの身勝手なテロやと思いますが)



かつて卒業生の加藤るみが言ってました。



「名スピーチは作るものではなく、出るもの」



そういう意味では、とめどなくあふれ出る感情を抑えきれず、まるでトランス状態の様に早口でまくし立てる荻野由佳は実に面白かった。出ちゃってましたね。彼女の抱えてきた並々ならぬアイドルへの渇望と情熱がストレートに口をついて出ていました。





個人的には他にも、珠理奈、須田、岡田奈々のスピーチが印象に残りました。



キャリアや立場をわきまえたベテランの珠理奈や須田からは、歴戦をくぐり抜け今なお最前線で戦う彼女たちならではの重みのある言葉が聞けたと思います。



順位も大事ですが、どれだけ”届く”スピーチができたかで順位以上のものを得られることもありますし、逆に言うとどれだけ順位が上でも、スピーチで本当にその順位にふさわしいかどうか、なんとなく透けて見えてしまうのが総選挙の怖いところ。



珠理奈、須田、岡田奈々のスピーチについてはまた別途語りたいと思います。