2015年10月18日日曜日

卒業に想うアイドルファンとしての心構え


秋の深まりとともに各グループで卒業発表が相次いでいる。





神門沙樹の在籍約2年は今の48グループの感覚だと短く感じるかもしれないが、決して社交的には見えない彼女にしてはよく頑張ったと思う。


ドラフト1期生として最初からチームへ在籍、ドームでのお披露目、選抜への抜擢など多くのメンバーより流れる時間のスピードは早かったのではないだろうか。



握手が苦手なのは確かにそうなのだろう。



ここまで握手に比重を置くアイドルは特殊なので向き不向きがはっきりと出てしまう。

単純に握手が厄介で心が折れたのかどうか僕にはわからない。




ただ一つ言えるのはどんなメンバーにも

それぞれの壁は存在することだ。



問題はそれを乗り越えてでも手にしたい夢や目標が、今の道のりの先に見い出せなかったことではないだろうか?玲奈ちゃんのように。



もしくは幼すぎる夢や思いが厳しい現実に打ち砕かれたのかもしれないし、業界で磨かれて少し大人になり視野も広がったのだろう。



この年頃なら普通にあることだ。



選抜まで行ったメンなら尚更ここから上へ行くのは容易ではない。その摩擦に堪えうるモチベーションが希薄なままダラダラと在籍するよりは潔くて良いと思う。




かつて彼女と入れ替わるように去って行った5期生の菅なな子は僕の一推しだった。




彼女はSKEになりたくて入ったメンバーだ。


そしてチャレンジするのが好きな子だった。出来ないことを出来るようになるのが面白いと笑顔で話す彼女、その生き生きした姿を見るのがボクの喜びでもあった。



だが選抜として活動するなかで今の芸能界という世界で、その先に大きな目標を見い出せないまま、やがて高校の出席日数が限界を迎えてしまう。



SKEらしい全力パフォーマンスを体現しつつ賢さも持ち合わせていた彼女に是非SKEのキャプテンになって欲しい!


そんな期待がファンならずともあった程だが、勉強もできるタイプだけに大学を見据えた上での仕方ない判断であった。



ひどく落胆しつつも納得できなくはなかった。。



落ち着いてからは、むしろアイドルとして一番旬な年頃をまっすぐSKEに捧げてくれて本当にありがとう!という気分だっだ。



秋元康の発言にもあるが、必ずしもこのルートが正解とは限らない。



芸能界というフィールドに限らず卒業してから思わぬ輝きを放っている元メンバーもいる。



月並みだが僕たちに出来るのは今後の幸せを祈りつつ温かく送り出してやることぐらいだ。




こんな時いつも思うのは、とにかく”今”を精一杯応援することだ!



かつて、業界アイドルフリークの走り的な存在であった、故 青木一郎氏(注1)



が提唱していた アイドルファンの心得3か条 が突き刺さる。




1. 一人でも応援できる勇気がある。

2. アイドルの痛みをわかる。

3. アイドルの”今”をきっちり応援する。



全く無駄がない!これに尽きる!




あらためて痛感する秋の夜でした。



 *注1 = 関西を中心に活動していた放送作家、熱烈なアイドルフリーク。著書に「炎のアイドルファン」など。80年代から90年代にかけて活躍。