湯浅支配人の発言によると
SKEのシングルリリースは年内に無いとのことなので、やはり実質的にシングルの枠を利用した、実験的ユニット展開のようだ。
これ以上中途半端に大人の事情を推察しても面白くないので、純粋にユニットを作るならコレ!というものをボクなりに考えてみたい。
その前に、いくつかの前例であらためてユニット展開におけるポイントを確認しておこう。
当たり前だがユニットはメンバー選びがキモだ。
48Gで完成度の高いユニットは文句なしに、ノースリーブスである。
高橋みなみ、峰岸みなみ、小嶋陽菜はルックスやキャラクターも三者三様で見事なバランスだ。
3者のバランスは料理に例えると青椒肉絲(チンジャオロース)のようなものだろうか。
細切り肉のジュワッと感と、たけのこのポリッと感、ピーマンのシャキッと感が互いを引き立て、それぞれの味とマッチして何とも言えないハーモニーを奏でている。
元々は公演曲である「純愛のクレッシェンド」のユニットがベースになっているというストーリーがあり、各々アイドルとして歌唱力も十分だ。
当時のコンセプトは
「制服を脱いで秋葉原を飛び出す」であった。
「タネ」や「Relax」はまさに制服を脱いでアイドルからガールポップへ飛躍するコンセプトに合致した名曲だと言って良い。
人選的には極端な例えだが
もしこれが峰岸みなみ 柏木由紀 指原莉乃 の3人だとすると、2ちゃんねるでも揶揄されるような悪の枢軸感(笑)が一気に増して、妙なイヤらしさが先に立ってしまうが(失礼!)
ノースリーブスの場合、峰岸のアクの強さが中和されて、ちょうど良いコクのブレンドになるから不思議なものだ。
初期の渡り廊下走り隊もコンセプトは明確だ。
かつてのおニャン子クラブ「うしろ髪ひかれ隊」をもじった国民的妹分ユニット。メンバーもチームBという妹チームの妹キャラで構成されている。その後の事務所事情によるメンバー追加などでコンセプトを見失っていったのは残念だった。
SKEだと、だ〜す〜、つ〜ま〜&に〜た〜3人のユニットが面白い。
かなり濃厚だが色物的展開が見事にハマった組み合わせだった。須田と谷はかわいいメンと一緒だとそれなりにかわいくブスなメンと一緒だと不思議とブスよりに見えてしまうという特徴がある(笑)
かおたんに引っ張られて見事なブス加減となり、見事に色物がハマったと言うわけである。
ユニットではないが、人選で見事だった印象が強いのはAKBの14枚目シングルのカップリング
「君のことが好きだから」のアンダーガールズだ。
いまだに根強い人気を誇るこの曲は決して楽曲だけの人気でここまで支持を得ているわけではない。
当時既にファンだったので皮膚感覚でわかるが
なんとかしてこのメンバーを選抜に上げたい!というファンの熱い思いと高城、指原、松井玲奈を中心としたブレイク前夜のメンバーのポテンシャルが織田哲郎の楽曲とファン目線のダイレクトな気持ちを代弁した歌詞に見事にマッチしたがゆえである。
メンバー選びにコンセプトやストーリーが無いと
楽曲へ繋がる想像力が希薄になり、単なる寄せ集めにしかならない。
楽曲へ繋がる想像力が希薄になり、単なる寄せ集めにしかならない。