2016年2月23日火曜日

書評、高橋みなみ著「リーダー論」


たまには書評でも(*ω)

高橋みなみ著「リーダー論」を読みました。



僕のような濃いヲタク(笑)には物足りないんじゃないか?

という先入観は杞憂に終わりました。(情報的にはある程度やむを得ません)

そのタイトルと装丁からわかる通り、ただのタレント本ではなく
組織に属する人すべてに何らかの示唆を与えてくれるような
ビジネス本的な切り口になっています。

かといって、小難しいところは全くありません。

この手の本をよく読む人には当たり前のことが多いのかもしれませんが

特別秀でたところのなかった彼女が、七転び八起きを繰り返しながら

あくまで ”自らの体験の中から紡ぎ出してきた言葉”

であるところに価値があると思います。

平易な文体ですのでメンバーにもぜひ読んでいただきたいですし
オタ的にもハッとするところが少なからずあります。

僕も現場にいて体験したものでは、2012年8月24日
東京ドーム公演初日の組閣(大幅な人事異動)発表で動揺するメンバーと
約5万人の観客をまるで魔法のように収束させた場面。

AKBの古参ではない僕としては正直コンサート部分より
あの場面が一番印象に残っているほどです。

まずはメンバーや観客の揺れる心理状態を掬(すく)い上げ、
気持ちを同調させて落ち着かせるという、割と当たり前とも思えることなのですが
実際に状況をコントロールして治めてしまうだけに、なるほどと頷かされてしまいます。


二十歳そこそこであれをやれる人間て…となると
田原総一郎氏が政治家への転身をすすめる気持ちもわかります。


ただ1点だけ、恋愛禁止に触れた部分だけが踏み込みが甘いと感じましたね。
大前提として禁止であるべきとしているものの、なぜなのか?の部分での
彼女のポリシーのような発言が見受けられませんでした。

その他は文句の付け様がありません。

テクニック的にも多様な方に参考になる部分が見受けられますので
万人におすすめしやすいですね。

後は、いち48グループファンの僕としては卒業に向けて
ピリッとした歌とパフォーマンスを見せていただきたい!という思いです。

その方面でしばらく ”高橋みなみのマジ” を見れていない気がするので。


この本が、より価値を増すような締まりのある最後を期待しています!!