2015年11月11日水曜日

乃木坂46はAKBを超えたのか?その2


前々回、乃木坂46はAKBを超えたのか?と題して

成熟期に入った乃木坂の”らしさ”の確立とセールス、動員の側面においてほぼ上回ることに成功したと記した。

SKE48勝手にプロデューサー!: 乃木坂46はAKBを超えたのか?



だが公式ライバルとしてAKBフォーマットを踏襲しつつも差別化を求められてきた乃木坂は

はたしてAKBより進化したアイドルと言えるのだろうか?


結論から言えばNOだ。


乃木坂からは基本的には

「AKBフォーマットからこぼれ落ちたタネを他の畑で育てました」

以上の要素は見当たらないからだ。


  • SONYへの損失補填的な発想が元にあるとはいえ相変わらずの東京一極中心主義であること。
  • シングルの売り方がほとんどAKBと同じフォーマットであること。
  • 「乃木坂ってどこ?」というレギュラーTV番組とともにスタートしていること。
  • 舞台路線は元々のAKBでも求められていたものであること。(AKB歌劇団以降、スキャンダル騒ぎもありしばらくその路線が頓挫していた)
  • プリンシバルの投票は総選挙的民意の反映と基本的に同じである。
  • 結成から4年以上経過したが看板メンバーがほとんど1期生のみで固定されていること。

どこを切っても特にAKBより先進的と言えるような要素は特に見当たらない。



要はAKBフォーマットを利用した、TV芸能界寄りの

むしろAKBより守旧的なグループなのである。



AKBのように批判を受けるようなことも少ない。



乃木坂のファン層の中心は10代から20代だ。

仕組みや仕掛けの斬新さより、とにかくルックスレベルの高い個人としての魅力が優先されるのは仕方が無いだろう。



ただ、楽曲重視派の僕としては「合唱曲 X アイドルポップス路線」
で乃木坂らしさというイメージを確立した点はすごいなあと思っています。


いつかのAKB紅白でやった渡辺麻友と生田絵梨花の
「君の名は希望」はほんまに良かったです。

うっとりしてしまいました。


これもかつてAKBで「桜の栞」などで模索した路線ですが、結局あまりうまくいきませんでしたね。


さらにAKBでうまく実を結ぶ事ができなかった演劇路線での発展性を

模索しているが、この路線が化ければ独自の発展を遂げる可能性は高いでしょう。




というわけでセールス、動員では上回ったものの

特にAKBを超えたと言える要素は見当たらないのが現状です。


ただ、こういったライバルという枠組みで捉えること自体が、運営の思うツボでもあるわけで、どっちもやすすの手のひらの上と考えれば

超える超えないというよりは、AKBでうまくできなかった路線を継承発展させている、補完しているグループという視点で見た方がいいのかなと思います。


まだまだこれからが楽しみなグループやと思います。


僕はあえて挙げるなら生田絵梨花ちゃんが好きです。

あんなスーパーお嬢様であんなに可愛くって歌も演技もできる子なのに、嫌味がなくて、どこかぶっ飛んでて面白い。


今は48グループもお嬢様が増えましたが、あの圧倒的な感じが好きです。