それにしても、この春のリリースラッシュは異常ですな(・□・;)
3/23 乃木坂46 ハルシオンの咲く頃
3/30 SKE48 チキンLINE
4/6 欅坂46 サイレントマジョリティー
4/13 HKT48 74億分の1の君へ
4/27 NMB48 甘噛み姫
週代わりでの矢継ぎ早とも言えるリリースラッシュで
weeklyランキング首位をさらっていくやり方は
一見秋元康プロデュースグループ全体の健在を感じさせるが、
あくまで好調なのはセールス記録を更新した乃木坂と
女性グループのデビュー記録を更新した欅坂の、46グループ二組のみである。
少し前に秋元康の体調不良が話題になったことがあったが
これだけの楽曲プロデュースと作詞を、他の仕事と平行でこなしていたのだから
おかしくなって当たり前というものだ。
1人の人間がプロデュースしていると言うことは
必然的に、それぞれの楽曲イメージが被らないようキレイに
”住み分け”が行われているはずだ。
決して他が手抜きということはないだろうが、デビューシングルである欅坂は
絶対に失敗できないから必然的に一番力を入れざるを得ない。
欅坂にはAKBでの対世間へ向けて突破した名曲である『RIVER』や『Bigginer』を
彷彿とさせる”普遍的メッセージソング”が割り当てられている。
正直、このデビュー盤『サイレントマジョリティ』をそのまま
などとは思わないが、僕自身このタイプの曲がSKEに欲しい!と訴えてきただけに、
非常に羨ましい思いだ。
AKBに次ぐキャリアでありながら、対世間へ突き抜けたといえるヒット曲が
いまだにないのがSKEの最も大きな課題なのである。
加えてSKEは松井玲奈卒業後、初のシングルであり、ユニットシングルという
一回休みを経た上での重要なReスタートとなるだけに、新生SKEを飾るに相応しい
今までにない”新しさ”が渇望されていたはずだ。
チキンLINEは割と気に入ってる楽曲なので敢えて言うが
新生SKEを飾るには、タイトルと詞を中心とした世界観が完全に役不足だ。
『 LINEを絡めた肩すかしの恋愛ジレンマ 』を歌った詞は
第2章のスタートとしては、あまりに矮小化された世界観で
スケールが小さすぎる。
個人的には、例えばK6thの1曲目『RESET』のような
”自分たちそのもの”を語りながら、再出発する全ての人へも向けたような
タイプのメッセージソングが望ましかったように思う。
LINEとのコラボやプリパラのタイアップありきで曲イメージが狭められた
としたら残念な話だが、そもそも1人のプロデューサーが、これだけのグループを
兼ねているという状況がもたらした”シワ寄せ”の結果ではないだろうか?
秋元康の限界を超えたオーバーワークと上記の事象をもって
あらためて各グループへの”独立プロデューサー制の導入”を真剣に検討すべきだろう。