2018年6月28日木曜日

珠理奈炎上騒動、冷静に、もつれたヒモを解いてみた


総選挙でワンツーを取れたということもあって、僕自身やや燃え尽きた感があり、しばらくすべてに放置のスタンスでした。




が、なにやらキナ臭い...いや焦げ臭い...


しかも、嫌なタイプの焦げ臭さだ。




昨日の地上波では10周年記念楽曲「いきなりパンチライン」が初披露ということで楽しみにしていたのだが、珠理奈不在ということで、肩すかし感は否めませんでした。



アンダーを務めた須田ちゃんはお見事でした。男性的なスタイルの珠理奈とは逆に振り切ることで、ただの代役ではない存在感も示せたように思います。



さすが総選挙2位、グッジョブでした。



事前に支配人がゴーサインを出していただけに珠理奈のコンディション自体はおそらく問題ないと思われますが、一部でまだ燻っている炎上騒ぎの広がりを恐れたのでしょう。



はっきり言って、今回の件に限らず、ツイッターを中心に何かドジ踏んだ、やっちまった人に対して格好の生贄が現れたとばかりに一斉にその風潮に便乗して石を投げる行為にはもう本当にウンザリです。



今回も、事実関係を基にしてならまだしも、ほとんどは自分たちの目に見えた部分だけで短絡的に判断した悪意に満ちた感情の垂れ流し、ただの口汚ない中傷レベルのものでしかなく、全くもって目を覆わんばかりです。




ただ、こういった風潮と、その対象となった事象の是非は分けて考えなければなりません。



炎上の原因となったのは、終了後の記者会見で珠理奈が自ら漏らした「10年桜」という楽曲で宮脇咲良ちゃんに「もっとちゃんと踊って!」と注文をつけたところ、次の曲で彼女が出てこなくなった、というものです。



まず、珠理奈がパフォーマンスに妥協しないスタンスである事、時として注文をつけるのはファンなら割とよく見る光景です。いいものを作り上げようという情熱からであって、それ自体はなんら否定されるものではありません。


やや体育会系なのは確かですがそれは創成期からのSKEのカラーでもあり、兼任していたかつてのチームKのカラーでもあります。昨今よく社会問題で取りざたされるパワハラなどと結びつけるのはあまりに安易すぎます。



一方で宮脇咲良ちゃんはHKT48所属です。HKTはまだグループカラーが固まる前にあの指原莉乃が移籍した事で決定的な影響を与えました。彼女のスタンスは一言で言うと「アイドルは歌やパフォーマンスは二の次で良い」という事です。


はっきり言って同じ48でも中で見ているヲタから見れば、SKEとHKTはかなりグループカラーに違いがあります。どちらが良い悪いではありません。あくまで好みです。


もちろんHKTでもバリバリのダンスパフォーマンス曲もありますし、逆にSKEでゆるふわな曲もあります。それぞれのグループの中でメンバーによって独立したカラーもあります。




根底にあるグループのスタンスの違いです。





宮脇咲良にとって特に思い入れのない、自分が48に入る前の曲の一つでしかないとしたら、自身が選抜であり、盟友松井玲奈が初選抜入りを果たした思い入れの深い楽曲である珠理奈とはモチベーションの違いは明らかでしょう。



モチベーションといえば、さくらたんが以前パフォーマンスに非常に前向きで喜びにも近い感覚が伝わってきた楽曲がありました。

欅坂46の振付け師であるTAKAHIRO氏が振りを担当した、坂道とAKBの混成ユニット坂道AKBの「誰の事を一番愛してる?」です。なにやらTAKAHIRO氏の大ファンのようで、一緒に仕事できる事が相当嬉しい様子でした。



同じく選抜だった珠理奈からしたら、やればできるんじゃん!と驚いていたようでした。



...じゃあなんでここではできないの?


となっても不思議ではありません。



もっとも特に楽曲やセットリストが飽和しがちな48においては、舞台にもよりますが常に100%で望むのは難しいでしょう。地元名古屋での初の総選挙、是が非でも盛り上げたい珠理奈、一方で総選挙前のコンサートはファンから見ても賛否が分かれてる事もあり、選挙で頭がいっぱいな状況で散漫になる部分もわからなくはないです。



この辺は運営陣の方針でもあるので難しいところ。



あんなに、朝からぶっ通しでやらせるのは僕は反対です。珠理奈が倒れてしまいましたが、明らかに出番が多すぎました。コンサートをジョイントさせて、つまるところ収益をあげたいのもわかりますが、年一の大一番を前に、過度な負荷をかけるのはいただけません。せめて会場の空気を暖めるくらいで十分ではないでしょうか?終わってからは総選挙の話題で一色になるのですから。




少し話が長くなってしまいましたが


こういった背景を踏まえた上で、二人の間に意識の差が見られたのは事実でしょう。




何が何でも全方位的に大成功させたいシャカリキな珠理奈と、良くも悪くも抜くところは抜くさくら。珠理奈からすれば、私のライバル設定なんだから、そんなぬるいパフォーマンスじゃあ困る!という思いが過剰になったのかもしれません。



この辺りは事実関係の問題になりますが、もし珠理奈がパフォーマンス中に注文をつけていたとすれば、やはりオーバーヒートであると言わざるをえません。



事後に裏でなされる行為でしょう。



この辺りが3日間、プレッシャーでろくに寝れてない食べれてないという異常なコンディションでハイな精神状態ゆえにブレーキが効かなかったのかもしれません。いずれにせよその後謝っている事も含めて、事実の確認が不明瞭なまま、いたずらに騒ぎ立てるのは実に愚かです。



ただ、この日珠理奈はすべてのものを背負いすぎました。



ギリギリのコンディションの中、このイベントをあらゆる面から大成功にすべく上記のような他のメンバーのパフォーマンス、アナウンスの間違いへの指摘など、細かいところまで全方位的な気配りには頭が下がる思いでした。ただ、その気持ちが強すぎて、ちょっと力みすぎているようにも見えました。




この辺りは以前から、かの前総監督 高橋みなみの目にも写っていたようで、これは3年前のものですが、実に温かい言葉をかけて心配してくれていました。






さすが、としか言いようがないです。



この辺りは、時に叱ってくれる事もあった盟友、松井玲奈をはじめとする同期がいないという状況が拍車をかけているのかもしれません。




すべての前提として、新曲のプロモーションもある中、これだけの大舞台へ向かうのにスケジュールがタイトすぎます。



万全の体制で対応すべく、やはり韓国で今も継続中のProduce48なる企画をこのタイミングで挟むことは大いに疑問を感じました。秋元康の勅命なのかわかりませんが、事務所のマネージメントに疑問を感じます。




さらに憶測を呼んでいるのが、地上波終了前のタイミングで取ってつけたように徳光さんが促した二人のやりとり。



まず、あの状況で宮脇とのやりとりが必要なのか?リアルタイムで観ていても疑問に思うシーンでした。おそらく、戦い終えたTHEライバル同士の涙を誘うようなやりとりを狙った非常にテレビ的な視聴率を意識したシーンと思われます。



なにやらしきりに珠理奈はさくらたんに語りかけていました。



おそらく、今年を最後にすると言った彼女を激励していたのではないでしょうか?(実際はここでステージでの件を謝っていたとの事です)



その後、彼女が写真撮影をボイコットしたのはそれが原因なのかはわかりません。



彼女も指原が出馬せずHKTを背負って今までにない想像以上のプレッシャーだったはずです。おそらく全てが渾然となって、張り詰めていたものが切れてしまったのでしょう。勝手に結びつけて「また珠理奈が何か言ったからだ、そうに違いない!」と血道をあげるのは愚かな話です。




そんな単純じゃないでしょ。



二人ともAKBの選抜常連でドラマでの共演も重ねており、昨日今日の付き合いではありません。



ただ、見えている世界が違う二人なのかなとは思いますけどね。



とにかく、目に見えている事象だけで都合良く解釈し、安易にさくらたんを被害者、珠理奈を加害者と決めつけるなどもってのほかです。






総選挙1位になるということは、見つからなくていい人に見つかってしまうことでもあることを痛感させられた炎上騒動。




これからも、もちろん僕はSKE48の味方です。松井珠理奈の味方です!






なんやかんや...珠理奈のこと好きでずっと見てきましたから。


ただ、いい歳でもありますので盲目的に全てを肯定するという立場は取りません。


大人が多いSKEヲタならわかっていただけると思います。





とりあえず、かつての前田敦子バッシングを彷彿とさせるような異常なものを感じたので、禊の意味も込めて軽く整理してみました。(できてるかしら?汗)



以上、あくまで立場は ”SKEヲタ” としてのものです。




とにかくこの話はもう終わり!終わり!!




こんなことでSKEの10周年にブレーキをかけるワケにはいかないんですよ!!



まだまだ、お楽しみはこれからなんですから!!!