今年の総選挙で箱推しとして最も想定外だったのは、
古畑奈和ちゃんが昨年と同じくアンダーガールズ止まりであったことだ。
結局選抜も各自ランクアップしたものの、珠理奈と須田ちゃんのみという事実。
これは先に卒業を発表した柴田阿弥なきあと、現状4期生以降でこれといった
突き抜けた存在がいないことを端的に表している。
昨年の順位(24位)からして今回は入ってくるだろうと、おおむね予想されていた奈和ちゃんが今一歩、抜けきらなかった原因はなんだろうか?
具体的には前回より票数は約3000票も伸ばしたにもかかわらず順位的には5ランクダウンの29位。
ただこれはモバイル票が去年の倍になったことを考えれば
それがそのまま上乗せになった印象で、なんとしても奈和ちゃんを選抜に!という熱が波及するまでには至らなかったと言える数字ではないだろうか?
奈和ちゃんの選挙前のメディアやブログでの発言は概ね
SKE内でのポジション争いにこだわるより、珠理奈を支えることで団結してグループ全体として盛り上げていきたい
と言った主旨のものであった。
確かにその通り!SKEのために!多くのメンバーがそう口にしている。
SKEの現状を考えれば、普通に正論なのだが
総選挙という舞台に上がる”役者”としてはちょっと優等生過ぎて食い足りない印象だ。
できれば、時としてグループ内摩擦を、ある種”演じる”ことでファンを引き付けるというプロレス的な視点も、持ち合わせてほしいのだが、それはちょっと贅沢な注文なのかもしれない。
だが、総選挙は基本は個人の戦いなのだし
「 私がSKE内でポジションを上げることで珠理奈さんの負担を少なくできれば 」
くらいのピリっとした発言がほしかった。
かおたんのYoutubeのインタビューでも見受けられたが
なおちゃんはやや空気を読みすぎているところがある。
良く引用される、秋元康の「嫌われる勇気を持ちなさい」が必要なのかもしれない。
メディアなどでSKEを今後どうしていきたいですか?
などと聞かれる機会が増えてまだどう答えて良いものやら戸惑っている、と語っていたが
正直、考えすぎているように思う。
元々なおちゃんはトークが苦手だ。
かなりまともにメディア対応もできるようにはなったが、
あくまで歌い踊り、演じる表現者として才が秀でているメンバーであって、饒舌さが売りではない。
現在19歳、ちょうどベテランと若手の狭間で難しいポジションであることは確かだ。
柏木由紀の最近の発言にもあるが、基本的に10代のうちは、まず自分をどう磨くか、アピールするかを優先で良いと思う。
SKEは”SKEのために”という、ある種のイデオロギーが強すぎるため、後藤楽々のような若手メンバーでさえも繰り返しそう口にすることが多い。
フロントメンの自覚として気持ちは分かるが
それを気にかけて活動を求められるのは、キャリアにもよるが基本二十歳以上のメンバーで良いと思う。自分が光ることで貢献できればそれで十分だろう。