2016年7月7日木曜日

間を恐れない!島崎遙香、余裕のエンタメスピーチ


僕なりに客観的に見て、今回の総選挙で一番魅力的だったスピーチは、ダントツで、ぱるること島崎遙香であった。



全体として見た場合、2013年の総選挙 = お祭り路線に舵を切ってから、緊張感あふれるスピーチが減り、年々物足りなさが拭えないのだが、彼女に関しては別だ。



ぱるるの一番すばらしいところは ”間” を恐れないところだ。


変に ”いいことを言おう” として気負わないところも自然と彼女の魅力を引き出している。



劇場やコンサートMCでもそうだが、極端に間を恐れ、いたずらに言葉を連ねようとするメンバーがいるが、正直あまり話が入って来ない。


特にあれだけの大観衆が相手だと、うまく拍手を誘ったり、次に何が出てくるのか、引き込む為の”間”が重要になってくる。


テンプレート気味に感謝の言葉から入るメンがほとんどのなか、ふいに、切々とした口調で選挙に出た心境を語り始めるところでまず、グッと引き込まれる。



そして、支えてくれた同期の横山に感謝を示すところで、思わずほっこり。



間ができても「何言おっかな〜?」



とおどけてみせるところなど


元々マイペースな性格の彼女ではあるが、責任のある外仕事を重ねて、一回り大きく成長し、その余裕を感じさせる姿には素直に感心させられた。


さらに、時間があると見るや映画の宣伝を話し始め、

おいおい!と突っ込みたくなるところを

出演していたドラマのフレーズで切り抜けるなど、うまさも見せる。



極めつけは、まとめに入った徳光アナに突如プロレスを仕掛ける!というサービス満点のオチまで付けてくれたところだ。


突然の振りで、あの徳光アナをフリーズさせるなど(笑)まさにこれぞエンタメ的なドキュメントショーの醍醐味と言ったらちょっと褒めすぎだろうか?


ここまで成長してくれれば、ラスト総選挙も納得のすばらしいスピーチでした。



賢いメンバーはついつい、”いいこと”を言おうとして無難にまとまった優等生スピーチになりがちなのだが、彼女にはそういった”作為的”なところが感じられない。(ように見える)


簡単にマネできるものではないが、彼女のスピーチには適度な緊張と緩和、そして効果的に間が配置されており、当たり前のスピーチから脱却したいメンバーにとっては参考にしていただきたいヒントが詰まっているように思う。


個人的にはあのくらいのランクだと、もはや順位よりも

「どれだけ印象的なスピーチができたか」

のほうが大切なのではないかと思う。



何かと問題視されることも多い彼女だが
ここ一番でキラリと光るものを見せてくれるところはさすがである。